第5回目はいよいよ予想をしてみましょう。
私も初めの頃はどうやって予想をするのか分かりませんでした。
答えを先に申しますと、予想するのに一番大切なのはラインです。
そして好きな選手を見付けることが的中(プラスに)する近道です。
今回は予想について解説してみたいと思います。
ラインとは
ラインとは・・・選手同士が隊列を組んで相手ラインと競い合い、仲間のラインの誰かが1着を取れるように各々が走る。
基本のライン
- 練習仲間とのライン・・・同じ競輪場で師匠や練習仲間とのライン
- 同県ライン・・・同支部の選手とのライン
- 同地区ライン・・・例えば栃木と茨城で栃茨ライン(関東ライン)
- 隣接地区ライン・・・例えば四国と中国で瀬戸内ライン(中四国ライン)
- 即席ライン・・・同地区の選手がいない時に臨時で作られるライン
ラインの組み方で力や絆の深さが分かります。
練習仲間で常日頃から付き合う選手同士ならお互いが着を取れる走りをするでしょう。
そして番手の選手なら必ず3着までに(2着権利もある)残そうとします。
もし決勝戦まで残れば自分にも有利なレース運びが出来るからです。
しかしラインを組む選手がいない時には即席ラインになります。
この場合は自分が勝つためのレースになる確率が高くなります。
特殊なライン
- 同期ライン・・・競輪学校の同期と組むライン
- 移動先のライン・・・北日本の選手は冬季の練習場所を変える為
二つともあまり見ることは出来ませんが、ラインが組まれることがあります。
冬季になると、北日本の選手は取手競輪場(茨木)や宇都宮競輪(栃木)、富山や石川の選手は岐阜競輪場(岐阜)あたりに移動したり選手によって様々です。
単騎の選択
ラインを組む選手が誰も居ない場合は単騎の競争になります。
不利と言われますが、単騎も向き不向きがあります。
現に2021競輪グランプリは古性優作選手が単騎で優勝してますし、私のオススメの選手、山崎賢人もG3初優勝の時は単騎でした。
単騎の良さは誰にも気を遣わずに自由に走れる亊なのかと思います。
前団がもつれたら捲り一発です!
8つの地区
- 北日本・・・北海道、青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島
- 関東・・・茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、新潟、長野、山梨
- 南関東・・・千葉、神奈川、静岡
- 中部・・・愛知、三重、岐阜、富山、石川
- 近畿・・・滋賀、福井、京都、奈良、大阪、和歌山、兵庫
- 中国・・・岡山、広島、山口、鳥取、島根
- 四国・・・徳島、香川、高知、愛媛
- 九州・・・福岡、長崎、佐賀、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
例えば岩手と秋田は青森支部になり山形は宮城支部に属される。
よって同支部という亊は同県と同じことになります。
好きな選手を見付けよう
いざ好きな選手を見付けてと言われてもこまりますよね。
直感でこの選手と決めても良いですが、選手にもタイプがあります。
地脚タイプとスプリンタータイプ
地脚タイプとは・・・長い時間スピードを維持できる持久力がある選手 スプリンタータイプ・・・短い時間でトップスピードにもっていく、ダッシュ力のある選手
2022年、現時点での逃の代表選手
逃の地脚タイプ・・・脇本雄太
逃のスプリンタータイプ・・・新田祐大
二人とも2020東京五輪の代表選手で最高速度は同じですが、そこに到達する時間は新田選手の方が早いですが、そこからの持続時間が脇本選手の方が長いです。
脚質は3種類あります。
逃・・・先行、捲りを得意とする選手 追・・・最後の直線でダッシュする選手 両・・・逃も追も両方出来る選手
競輪学校を卒業して入って来る選手の殆どは逃の選手でしょう。
逃でも先行タイプと捲りタイプに分かれますが私のオススメは徹底先行タイプです。
徹底先行する選手はどんどん強くなって行き先輩からも可愛がられます。
最近だと栃木の眞杉匠選手が急に強くなりました!
眞杉 匠 113期 23歳 S級1班 競輪学校順位 19位 中学校スポーツ歴はソフトテニス etc...
最初は新人選手の先行タイプを見付けてみたら如何でしょうか。
これから強くなって行きそうな選手を見付けるのも良いですよ!
ずっと追いかけていると段々と癖や戦法などが分かってきますので、予想をするうえで大事なデータになります。
このデータは自分の武器になりますので勝負の時は強いです。
慣れてくると今度は追込みが好きになってきます!
先行、捲りもカッコいいですが、最後の直線で中を割って突っ込んでくるスリルと落車覚悟の競争に心を奪われます。
私の友人も追込み選手で中割りが得意だったので全身ケガだらけです。
彼の弟子で今も走っている選手に自分のスキルを伝えましたが、性格的なこともあり中々出来ることではないようです。
予想してみよう
さぁ、それでは予想をしてみましょう。
最初にみるところは?
- どのラインが先行するのか
- バンクの長さは(333、400、500)
- 選手の力量(点数上位)
誰が先行するかで大体の並びが決まり、中団は誰が取って後方に誰が置かれるかが分かります。
そして本命の先行選手が、突っ張り先行なのか、一度下げてからのカマシ先行なのか?抑え先行もあります。
突っ張り先行・・・初手の位置取りで先頭(誘導員の後ろ)から別ラインが来ても先頭を譲らないで先行する。
カマシ先行・・・先頭から後方まで下げてから一気に踏んで、そのまま先行する。
抑え先行・・・後方から上がって来て先頭選手を抑えて、逃げ切れるタイミングで駆けだす。
例)チャレンジレースの突っ張り先行、カマシ先行の予想は? チャレンジレースを予想する際に状況にもよりますが、突っ張り先行は同県、同地区の選手を連れている時で、カマシ先行は他地区の選手を連れている時が多い感じがします。 突っ張り先行は新人選手は多く使いますが、カマシになるとダッシュが違うため高確率で千切れます。 チャレンジレースでは新人とベテラン選手が一緒に走るため、力の差が出てしまい千切れたり、付きバテがあります。 上位に行くほど力量も拮抗してくるのでカマシにも追走してゴール前、差し目も十分に考えらます。 先行も選手の考え一つでまるっきり変わって来ますので、選手の考えも予想してみて下さい。
予想の際はチャレンジレースから特別競輪(G1)まであるので、戦い方も変わってきます。
バンクの長さの特徴
333、400、500とあり様々な形状をしております。
同じ400バンクでも円形もあるしカントがキツイバンクもあります。
直線で伸びるコースも違うし、それぞれ違った特徴を持っています。
333バンク・・・直線が短いので逃げが決まりやすい。
400バンク・・・最も多いバンクで競輪場によって違うが逃げ差しともにある。
500バンク・・・直線が長いので3番手でも差しの決まりやすい。
一つ例を挙げると元選手に静岡競輪場の冬場は先行選手はまず残らないと言われた亊があります。
色々な特徴を持った競輪場がありますので予想の際はバンクの特徴や選手が得意か不得意かぐらい把握しておいて損はありません。
333バンクは荒れるか固いかどちらかです。
選手の点数は
競争得点も重要な予想の材料になります。
直近4ヶ月の平均競争得点が表示されるため点数が高いほど、調子が良いことが分かります。
ライン決着ではなく点数上位の決着も多々ありますので、予想ではラインの強さと個人の強さを見る必要があります。
独り言
予想のやり方は人それぞれに違いますが、何パータンも予想がある場合もあるし、1つのパターンしか考えられないといった感じのレースもあります。
なかなか絞れないレース(予想の難しいレース)は配当が高くて魅力的ですが、選択したレースをやるやらないも賭けですので、私は迷ったらやらないと決めてます。
その代わりに自信があるレース、好きな選手が走るレースの方に資金を入れるようにしています!
予想で迷った時は一番最初に出した予想がだいたい的中します。
これは私の場合です。(^_-)-☆
まとめ
今回は予想の方法について説明しました。
予想の基本
- レース選び・・・レースを選んだ時点で勝ち負けは決まったようなものなので、荒れるレースで勝負するのか、固いレースで勝負するのか決めましょう。
- ラインの強さ・・・ラインの強さは絆の深さなので、即席ラインよりも同地区の練習仲間ラインの方が優位です。
- 誰が先行するか・・・先行の戦法も頭に入れて考える。(抑え先行、突っ張り先行、捲り)
- 選手の力量(点数)・・・強い選手は点数が多い。
- バンクの長さ・・・333、400、500でそれぞれ特徴があるので決まり手などで判断すると良い。
私の予想は?
最近は相性の良い選手が分かってきたので、その選手が走るレースを中心でやってます。
これには何故?と聞かれても返す事が出来ません。見付けるしかありません!
基本はどのレースにするか選択して、資金がある時は荒れそうなレース、ない時は固いレースを選びます。
500バンクのレースで昔は難しいと思いあまりやりませんでしたが、最近は楽しんでます。
最後の直線で追込みの選手が突っ込んで来るので、そんなのを予想しております。
ラインの知識が頭に入っていれば、直ぐにでも投票は出来ると思いますが、本当にどうなるか分からないのがギャンブルです。
100%というのは絶対にない亊だけは頭に入れて予想してみて下さい。
色々な予想があっても面白いし不思議ではありません。
グランプリの予想なんて半分はオカルト的なものが存在しております。
的中することが正解なので、オカルトでも私は正解だと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。 タツキ